はじめましてという言葉で人は生まれてこれない・・・ 実はオギャーオギャーという鳴き声が挨拶代わりの言葉
人は誰しもが元気で有るわけではないが父母ともに初めて見る我が子に興奮し生まれてきてくれたことへの感謝の思いにふける
私は人間として生まれてきたのか?それとも他の生き物なのか?はたまた物? 自分では選択できない生命の神秘に戸惑う暇もなく与えられた生命を全うするのである。
【ワン ワン ワン】? わたちは何に生まれてきたのだ? 沢山兄弟がいるなぁ~ 目がまだ見えない・・・ 周りでは【ワン ワン ワン】?
ワンワンってなんだ? まぁ~ いいや・・・ そのうち気づくだろ・・・
お母さん! お父さん! どこ? どこにいるの?
あっ わたちには兄弟が5人? 5匹? もいるんだぁ~ あれっ わたち毛深いなぁ・・・
えっ・・・ どこにいくの?
あっ かわいいお姉さんだ~ 抱っこしてくれて・・・ どこに行くの?
周りに沢山友達がいる! 嬉しいなぁ~ こんにちは!! お名前は? わたちの名前は・・・
あれ~ 昨日までいた横の子がいないなぁ・・・ 何か知らない人に抱っこされている?
うぅ~ なんでなんでなんで?????
あれ? わたちのことずっと見ている人がいるなぁ・・・ お腹すいたな・・・
何をしゃべっているのかなぁ?
現実『この子可愛いですね』『抱っこしてみますか?』『でも抱っこしたら欲しくなるしなぁ・・・』
なにしゃべってるのかなぁ? わたちもしゃべりたい! わんわんわん・・・ しゃべれないなぁ・・・
あっ! 昨日も来てた人だ! なんだろ???
現実『一度抱っこしてみていいですか?』『もちろんですよ』
あっ 何するの? 怖いよ・・・ よしかんでやれ!!
現実『歯が痒いのかな~』『よしよし歯が痒いからかんでるんだね(笑)』
くそ~ くそ~
現実『すみません! この子ください!』『かしこまりました。本日連れて帰られますか?』『はい!お願いします』
そうなんです。わたちは人間から犬に生まれ変わったみたい・・・ だからといって人間の記憶があるわけではないの・・・
このひとがパパ? 怖そうな顔しているなぁ~
それから彼との生活が始まるのです・・・
続く